ニライカナイ (高嶺)
子供のころに、空が青いのは海の色を反射しているからだよと教えられて、内心感激にふるえながら、じゃぁどうして雲は白いの、山の上の空も青いのと単純に聞き返したら素直だね、と悪気のない笑顔で笑われたそれが嘘だよといわれたのだとわかってしまって、いつまでも心のどこかにわだかまっていたのを覚えている。
そのままそこで、 (嶋本と高嶺)
子供のころに、空が青いのは海の色を反射しているからだよと教えられて、内心感激にふるえながら、じゃぁどうして雲は白いの、山の上の空も青いのと単純に聞き返したら素直だね、と悪気のない笑顔で笑われたそれが嘘だよといわれたのだとわかってしまって、いつまでも心のどこかにわだかまっていたのを覚えていて、何かの時に隣で彼が見上げた空をこちらが不愉快になるほど愉快に青いとたとえたから、そういえばそんなことをいわれたといったら、俺は逆に海が青いのは空の青いのを反射しているからで、白い波は雲の色を反射していて、だから山の上の空も青いんだと信じていたついこの間までというから、なんだかずっとそちらの方が納得できますねといいながら心のどこかでわだかまっていたそれが、どうにかしてほどかれていくのをずっと感じていた。
たまにはファンタジーな小話を二つ。
子供のころにずっと信じていた話のわだかまりを難なくほどいてしまったその人。
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