真田さんの発見 (真田と坂崎)
「知っていたか、 坂崎」
随分と、真面目な顔をして、
「インドネシアに、インド象はいないんだ」
お前、恥ずかしくないの?
真田さんの未知数 (真田と坂崎)
「坂崎、知っていたか」
また随分と、真剣な顔で言うから少しは期待したのに、
「かにかまぼこに、カニは入っていないんだ」
だからお前、初等教育からやり直せよ。
坂崎さんと未知数 (真田と坂崎)
「じゃぁ、知ってるか、甚」
律儀にこちらも真剣な表情で、下らないことを聞く。
「昔、日本人は右手と右足一緒に出して歩いてたんだぜ」
少し驚いた様に顔が動いて、
「当たり前だろう」
いや、だからお前、ああもう腹立つなぁ!
神林君と未知数 (嶋本と神林)
「真田さんって、何知ってるんでしょうね?」
「疑問は明確にしろー」
ああ、そうか、だから、ええと、
「坂崎さんが、真田さんはいらん事ばっかり知ってるって、前に」
そうして、一般常識をあまり知らないとも。
「・・・・かにかまに、カニは入ってないとかか」
「あ、そう、それです」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
あ、
「もしかして、」
「黙っとけよ。ちなみに言い出したんは高嶺やからな」
なるほど、複雑な気遣い。真田さんはまだ判らないことだらけだ。
嶋本さんと未知数 (嶋本と高嶺)
何となく、どこかずれているとは思っていた。
ずれているというよりも、なにか自分たちと見えている世界が違うように思っていた。
「隊長って」
どうやら、そう思っていたのは隣の救命士も同じで。
「かにかまには、カニが入ってると信じてそうじゃないですか?」
「・・・・・・・・・・怖い事言うなや」
「でも、和語で色は四色しかなかったっていうのは、知ってそうですよね」
「あん?」
「緑を青っていう、その理由ですよ」
そんなことは、多分、日本国民のほとんどが知らないんじゃないだろうか。
そういいかけて、思いに至る。
「なるほどな・・・・・・・」
「噂をすれば、ですよ。どうします、副隊長」
「お前な・・・・そこでそやって呼ぶな」
知りたくないような、でも知っていて欲しいような、随分と複雑な思いだけれども、
「―――隊長、知ってますか?」
ああ、これも副隊長の務めかと内心でため息をつきながら。
ちょっとですまないくらいずれている真田さんが好きです。
そうして坂崎さんあたりから感染していく真田さんの未知数。
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